Android で再開する Java プログラミング(10) - Android で遊べるスクリプト環境 ASE で遊ぶ
Googleケータイ「Android」では、Javaでアプリの開発を行えるのが素晴らしい点ですが、最近、スクリプト言語を動かすことのできるスクリプト環境 ASE (AndroidScriptingEnvironment)が登場し話題になっています。そこで、今回は、少し Java をお休みして、ASE のインストールから簡単な使い方を紹介してみようと思います。
ASE とは?
ASE は、Android Scripting Environment の略で、Android 上でいろいろなスクリプト言語での開発を行えるような開発・実行環境を提供します。原稿執筆時点では、まだベータ版ですが、スクリプト言語の機能に加えて、Android の API もいくつか使えるようになっています。
加えて、スクリプトの実行に止まらず、スクリプトファイルを Android 上で作成したり、コンソールから対話を行いながらプログラムすることができるようになっています。
今回試したのは、Python と Lua ですが、どちらも対話モードをサポートしているので、電車の中でそのスクリプト言語の構文を覚えたり、ちょっとした計算を行わせるのに非常に便利だと感じました。Java を使って、バシっとアプリを開発するのも楽しいものですが、スクリプト言語で、チョイチョイっと便利プログラムを作って活用することができます。
ASE (AndroidScriptingEnvironment) のダウンロード
本稿では、可能性を感じてもらうため、誰でも試すことができるように、Android Emulator 上で使う方法を紹介します。ここでは、既に、Android 1.5 SDK がインストールされていることを前提に手順を紹介します。Android の開発環境のセットアップについては、こちらをご覧ください。
ASE は、Google Code の android-scripting(こちら)のページからダウンロードすることができます。
本稿執筆時点の最新版は、ASE Alpha 0.9 ですが、なぜか正しく動作しませんでしたので、比較的安定して使える ASE Alpha 0.7 を利用します。
ASE のインストール
Google Code の android-scripting からダウンロードしたファイルは、「.apk」の拡張子を持つパッケージファイルとなっています。これをエミュレーターに転送するには、SDK の tools ディレクトリに用意されている adb というツールを利用します。
コンソールを起動して、次のようなコマンドを入力することでインストールを行うことができます。
> adb install "C:\****\AndroidScriptingEnvironment-0.7-alpha.apk"
ASE のアンインストール
逆にアンインストールする方法ですが、これは、Android の本体にから操作することができます。デスクトップで、[MENU]ボタンを押します。そして、[設定]ボタンを押します。
それから、[アプリケーション > アプリケーションの管理 > ASE] たどっていって、[アンインストール]のボタンを押します。新しいバージョンを入れて動かなかったので、以前のバージョンを入れ直すような場合には、一度アンインストールする必要があります。
ASE の実行
adb を使って、ASE をインストールしたら実行してみましょう。ASEのアイコンをタップするとアプリケーションが起動します。
起動すると、下記のようにサンプルファイルの一覧が表示されます。
プログラムを実行するには、これらのサンプルファイルをクリックします。試しに「Hello_user.lua」をクリックしてみると、ダイアログが表示され、文字を入力することができました。
対話モードで遊んでみる
次に、対話モードで遊んでみることにしました。ファイルの一覧が表示されているページで、[MENU]ボタンを押して、続いてメニューの[Terminal]をタップします。すると、どのスクリプト言語を実行するか尋ねられます。
ここでは、個人的に好きな「Lua 5.1.4」を選択してみました。
そして、おもむろに Hello と表示させてみました。
print "Hello"
ついで、1から200までの数字を表示するという適当なプログラムを実行させてみました。
for i=1,100 do io.write("["..i.."]") end
PCで実行しているのと同じ感じで使えるのがいいですね。(いやはや、こんなオモチャが欲しかったんです。早く実機で動かしてみたいですね。)
Android API を使ってみる
それでは、Lua で Android API を使ってみたいと思います。そのために、次のように記述してください。
> require "android"
これで、Android の機能が利用できるようになります。
> android.makeToast("Hello!")
これで、ポワーンとトーストが表示されます。
まとめ
以上、簡単ながら、Android 上でスクリプト言語を実行できる ASE を試してみました。本稿を執筆最後に、これまで実行できていたスクリプトが急に動かなくなってしまったというトラブルを経験しました。Android の SDK に加え、ASE も再インストールしてみましたが、実行されず強制終了を繰り返してしまいました。調べてみると、他の方も、ASE が動かないと言っている方が多くいたので、まだ、ASE がベータ版であることが原因しているのかもしれません。
いずれにしても、ASE でいろいろ簡単なプログラムを動かしてみて、とても面白いものに感じました。
APIの一覧などを見ると、センサーの状態を読むモノ、SMS(ショートメール)を送る機能、電話を掛ける機能、バーコードを読み取るモノなど、Androidの各種機能が手軽に使える用になっています。Python 版のチュートリアルを見ると、Twitter クライアントを作ってみるというものがありました。Lua 版でも Socket が使えるので、同じようなものが作れそうだと思いました。
動作が安定し、さらに、多くの Android の各種機能が使えるようになれば、ちょっとした時間に、携帯電話でプログラムを作って遊ぶことができそうです。現状でも(動作さえすれば)テキストベースのゲームや、単位変換などのツールなどを作ることができます。
ASE は、コンソールベースと聞いていたので計算ができて便利かなと思っていたのですが、様々な Android の機能が使えるので、とても面白いものに思えてきました。何より、パソコンがなくても、簡単なプログラムを作って遊べるという点が気に入りました。今後に期待したいと思います。
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Posted by 八角研究所 : Android で再開する Java プログラミング(10) – Android で遊べるスクリプト環境 ASE で遊ぶ « とっても! ちゅどん(雑記帳) | 2009年08月06日 02:17