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書籍「実践バグ管理」執筆体験記(3) - 執筆プロジェクトのための合宿

タグ: プロジェクト管理 実践バグ管理

どうも、あかさたです。本記事は、「実践バグ管理」の執筆の流れを時系列に追いながら、書籍執筆プロジェクトをどのように進めていくか紹介する連載の第四回目です。前回は執筆プロジェクトのミーティングの運用方法について紹介しました。今回は、実際の執筆プロジェクトにおける合宿をどのように進めたのか紹介します。

執筆プロジェクトのための合宿

以前にも書きましたが、クジラ飛行机さんと私は、割り込みの仕事が多く執筆時間を確保できていませんでした。また、前回紹介した議事録(2008/10/24日分)にも掲載しましたが、進捗があまりない状態が続き、モチベーションがやや低下していました。

  • 同じような作業が続き、マンネリ化していた
  • 書く内容について未検討の項目が多く、どのように進めればよいのか決めかねていた

上記を解決するために、ミーティング中ブレインストーミングなどを行って、雰囲気を盛り上げたり、未検討の内容のアイディア出しを行っていました。しかし、進捗に変化が見られなかったため、執筆合宿を行うことにしました(※)。場所は、クジラ飛行机さんの自宅(綺麗で広くてうらやましい)で行いました。

※ 提案は、クジラ飛行机さん。開発合宿とかが好きである模様。また、私も今はあまりいっていないのですが、この頃は毎月開発合宿を行っているような感じだったので、割と気軽に合宿に参加できました。

合宿は以下の日程(2泊3日)で2回行いました。

  • 11/16 ~ 11/18
  • 12/14 ~ 12/16

典型的なスケジュールは以下の通りです。移動時間があるので、初日は昼過ぎ(14時前後)から、最終日は夕方(16時前後)まででした。

  • 09:00 ~ ミーティング
  • 10:30 ~ 作業
  • 12:30 ~ 食事
  • 13:30 ~ ミーティング
  • 14:30 ~ 作業
  • 19:00 ~ 食事
  • 20:00 ~ ミーティング
  • 21:00 ~ 作業
  • 23:00 ~ 終了

合宿というと、最近の開発合宿などの影響かなにやら楽しい響きがあるのですが・・・実際には缶詰です。

テンションが下がらないようにミーティングではブレストを多く採り入れたり、合間の食事時間では、雑談を多くしたりしました。甘いものやお菓子をふんだんに準備したり、休憩時間を多めに取って雑談タイムを設けたりしました。

とはいえ、これでも潤い(?)が足りないので、2回目の合宿からは温泉を採り入れました。(クジラ飛行机さんの自宅の近くには温泉があるのです。)月曜の真っ昼間から温泉につかり、温泉から出てからブレインストーミングを行いました。缶詰というにはあまりにもワガママ満載なのですが、執筆を進める上での重要なアイディアや決定は、この合宿中に行われました。

合宿中の数字

合宿中の数字も紹介しておきます。2回の合宿で合計して全体の1/4程度の文章を書きました。作業時間は1人あたり49時間でした。

項目 作業時間(1人あたり) 成果(合計文字数)
合宿一回目(11/16 ~ 11/18) 25時間 35976
合宿二回目(12/14 ~ 12/16) 24時間 25663
合計 49時間 61639

49時間(2人で98時間)ですから、1時間1000文字として、10万文字(全体の半分)近くは書きたいところですが、実際には、6万文字程度しか書いていません。計算上、一回の合宿で10時間近くミーティングやブレインストーミングを行っていたようです。

書く内容が曖昧な部分、調査が必要な部分などのほとんどが合宿中に解消されました。この結果、2回目の合宿以降執筆ペースは飛躍的に上がりました。合宿終了時点で、残作業として1/3程度の分量が残っていました。それまでのペースなら2ヶ月かかるはずの分量なのですが、1ヶ月ほどでほとんど書き上がってしまいました。

モチベーション面の改善も挙げられますが、やはり、内容の検討が隅々まで行き届いたことが本執筆を完成に押し進めた要因となりました。とはいえ、作業が捗った理由の一つとして、モチベーションを無視しづらい現実もあります。なにせ、進捗は、要は休日を執筆のためにどれだけ犠牲にできるかによって決まるところがあるからです。

書式をそろえるためのパターンテンプレート

共著において、本の内容をそろえるために「話し合って内容をすりあわせていく」のは、素直な方法と言えます。とはいえ、本一冊、特に今回の本は(結果的にそうなったとはいえ)367ページもあり、話し合いですりあわせていくとなると大変な時間がかかってしまいます。

強制的に内容をそろえるために、テンプレートを作成しました。ただし、本の中にはテンプレートが機能しない部分もあります。そのような場合は、1人が続けてまとまった分量を担当することで、読み手が違和感を感じないようにします。目安としては、テンプレートが使えない部分については、節単位(項5つ分)で分担を割り振りました。

また、パターンテンプレートでもあるため、前提-課題-解決の流れで記述するPOSAのパターン言語を参考にしました。(パターン言語の書式についてはこちらの記事を参照してください。)

バグ管理パターンのテンプレート(このテンプレートは2000 ~ 4000文字程度(= 2 ~ 4 ページ)の項のためのテンプレート)

■パターン名

●パターン名の候補(または別名)

・xxx
・xxx

●概要

xxx

●どのようなプロジェクトでこのパターンを採用するか

・xxx
・xxx
・xxx

●利用されるツール

・xxx
・xxx
・xxx

●パターンの流れ

xxxx

図

●パターンのメリットとデメリット

xxx

●このパターンを成功させるために

xxx

●活用事例

xxのプロジェクトで。xxさんが使っている。

●類似するパターン

xxx

●関連するパターン

xxx

▲置き換えるなら

・xxxx

▲より単純に管理したい場合

・xxxx

▲より詳しく管理したい場合

・xxxx

まとめ

以上、執筆プロジェクトにおける合宿の運営方法でした。2泊3日の合宿といっても、初日と最終日は移動時間があるので、1日フルに使えるのは中1日だけです。従って、合宿の効果は、文章量という意味ではそれほどではありません。

合宿中は、顔を合わせた会議やブレインストーミングに長時間使えるので、課題を明確にして、その課題に対する解決の道筋を検討する時間に充てるようにすると良いでしょう。また、「合宿までやったのに、仕事を終わらせないわけにはいかない」「なんか盛り上がってきた」など、合宿はモチベーション面でも良い影響を与えます。

さて、執筆作業については今回で終了です。執筆が終わっても本の出版までにはまだまだ気の抜けない作業が残っています。次回はレビュー・校正作業について紹介します。それでは!

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執筆者紹介

あかさた

あかさた

未踏(2006年度下期)でWeb上で動作するモデリング環境 Kodougu の開発をしてました。こちらでもブログを書いています。

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