日本語で覚えるプログラミング(3) - すぐに使えるちょっと便利な使い方
前回までプログラミングができると嬉しい3つの理由やなでしこの基本的な使い方を紹介しました。身近な仕事を自動化できたり、問題解決能力を伸ばしたり、プログラミングの楽しさについて考えてみました。今回は、なでしこのいろいろな命令を使って、もう少し実用的なプログラムをつくってみようと思います。
なでしこの魅力はD&Dで命令を並べられること
日本語プログラミング言語は、なでしこの最大のウリですが、日本語だと入力が大変と思っている方も多くいます。また、プログラミング言語なので、文法を覚えるのが大変と思う方もいます。
そこで、なでしこには、専用の開発用のエディタが用意されています。これを使うことで、ドラッグ&ドロップで命令をマウス操作で並べていけるので、文法がわからない人でも、ある程度、簡単なプログラムを作ることができます。
ドラッグして組み立てたプログラムが日本語になっているので、プログラムの動きがなんとなく分かるようになっていると思います。
なでしこのエディタを起動して、画面左側にある「命令一覧」のタブをクリックします。するとジャンル分けされた命令の一覧を見ることができます。たとえば、そこから、「ダイアログ(vnako)」→「ダイアログ」と辿っていくと、なでしこでお馴染みの「言う」命令を見つけることができます。これを、エディタに貼り付けると、命令のひな形が挿入されますので、ひな形を書き換えてプログラムを完成させます。
ファイルを圧縮してみよう
それでは、簡単な例として、なでしこでファイルの圧縮をしてみようと思います。なでしこでファイルの圧縮をするためには、「圧縮」命令を使います。この命令は、なでしこエディタの「命令一覧」のタブにある「圧縮解凍」の項目にあります。ここから「圧縮」という命令を選んで、エディタの方へドラッグ&ドロップします。
すると、エディタから貼り付ると以下のようなひな形が入ります
AをBへ圧縮
ここを書き換えます。たとえば、マイドキュメントの内容をすべて、デスクトップに圧縮してみようと思います。
マイドキュメントを「{デスクトップ}mydoc.zip」へ圧縮。
これをなでしこエディタに書いて実行してみると、マイドキュメントの内容が圧縮されて、デスクトップに、mydoc.zip という名前で保存されます。
なでしこでパスを指定する場合には、「マイドキュメント」や「デスクトップ」という名前でパスを指定することができるのです。
また、デスクトップにあるファイルを指定する場合には、上の例のように『「…mydoc.zip」』のように、カギカッコで括ってパスを指定します。その時、「{デスクトップ}」のように書くと、デスクトップの実際のパスが展開されます。
もう少し、単純な例で試してみましょう。
「{デスクトップ}mydoc.zip」を言う。
これを実行すると、筆者の環境のデスクトップ(Windwos Vistaで、ユーザー名 kujira)のパスが表示されます。※実行結果は、パソコンのOSやユーザー名によって変化します。
つまり、「{デスクトップ}」のように書くと、{..}の部分が実際のパスに置き換わるようになっているのです。
ですから、マイドキュメントの test.txt というファイルを指定したければ、以下のように指定できます。
「{マイドキュメント}test.txt」を言う。
もちろん、普通に絶対パスを指定する場合には、以下のように、フォルダ名を「¥」記号で区切って書くことができます。
「c:\Program Files\nadesiko_lang\doc\index.htm」を「{デスクトップ}test.zip」へ圧縮。
なでしこは Excel/Word の操作が得意
なでしこでは、実用的なプログラムを作るライブラリが多数用意されています。ここでは、Excel をピックアップして取り上げてみようと思います。
Excelを起動して何かしら値を書き込む場合は、次のように書くことができます。
エクセル起動。 「C3」へ「猫ふんじゃった」をエクセル一括設定
上記のプログラムは、たった2行ですが、Excel を起動し、セルのC3へ「猫ふんじゃった」というデータを書き込みます。
なでしこには、命令がたくさん用意されているので、これらをうまく組み合わせることで、簡潔にその手順を記述できるようになっています。
日付・時間計算機として使ってみよう
なでしこは、「インタプリタ」として実装されています。C や Java というプログラミング言語では、プログラムを実行する前にコンパイルという処理が必要です。そのため、プログラムを実行するボタンを押してから、実際に実行されるまでには、しばらく時間がかかってしまうものです。しかし、インタプリタの形式では、コンパイル処理を行わないで、プログラムを即時実行する仕組みになっているので、実行ボタンを押すとすぐに実行が行われます。
インタプリタとかコンパイラとか難しいことを書いてみましたが、つまり、なでしこでは、実行ボタンをクリックして、すぐにプログラムが実行されるのでストレスがないということを強調したかったのです。
なでしこは命令が豊富なので、使い捨てのプログラムを書くのに便利なのです。私がよくやるのは、ファイルをコピーしたり、文章を整形する場合などの場合に、なでしこのプログラムをささっと書いて一度実行して用事が済んだら保存せずに閉じてしまうのです。
計算機を使う場合など、計算結果を保存することがないのと同じように、なでしこを高機能な電卓として使うこともできるというわけです。
計算機の例が出たところで、日付電卓としてなでしこを使う方法を紹介しようと思います。まずは、日付の計算から。2つの書式を指定して「日数差」命令を使います。
「2008/10/01」から「2009/01/01」までの日数差を言う。 # → 92 という答えが得られます!
今日から、2009年元旦までなら、以下のように書くことができます。
今日から「2009/01/01」までの日数差を言う。
ちょっと、スケジュールを考えたりするのに便利な「日付電卓」として利用できます。
また、時間計算なら「秒差」命令が利用できます。
「09:00:00」から「12:00:00」までの秒差を言う。 # →10800という結果が得られます
まとめ
以上、今回は、なでしこをちょっと実践的に使う方法を紹介しました。ここで紹介したように、気の利いた電卓として、GUI付きの便利なコマンドの詰まったツールとして、なでしこを使うこともできます。
次回は、もう少しプログラミング言語らしい部分も紹介しようと思います。お楽しみに!!
大盛況の日本語ワークショップ(9/27)
最後に、2008年9月27日に「日本語プログラミング言語ワークショップ」が開催されましたので、軽く紹介します。(→日本語プログラミング言語のワークショップのお知らせ)
このワークショップが非常に盛り上がりましたので下記のレポートも読んでみてください。
- 日本語ワークショップが開催されました
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