OpenSocialを始めよう(10) - ShindigをEclipse上でデバッグ(前編)
前回は、Apache Shindigのビルドと実行の方法を解説し、ソーシャルアプリをローカルで実行できるようになるまでをご紹介しました。
今回から2回にわたって、Apache ShindigをEclipse上でデバッグできる環境の作り方を解説します。
Apache Shindigをデバッグする
Apache ShindigをEclipse上でデバッグできるようになれば、コンテナの動作を逐一追う事が出来るのでソーシャルアプリの開発に役立てる事が出来るだけではなく、OpenSocialに対応したコンテナを自作する場合にも役立てる事が出来ます。
と言う事で今回は、Shindigをデバッグできるようにするまでの環境の作成方法を、画像を多めにわかり易く解説していきたいと思います。なおここに書かれた方法は、Apache Shindigのホームページに書かれた方法と「ほぼ」一緒です(同ページに書かれていない手順もわずかに含んでいます)。
今回の手順は以下の環境で試しましたが、他のプラットフォームでも基本的に手順は変わらないと思います。
- Mac OS X 10.5.2
- JavaSE 5
- Eclipse 3.3.2
- Maven 2.0.6
Eclipseのプラグイン環境を整える
Shindigのデバッグを可能にするには、EclipseにMaven2プラグインが導入されている事が前提になります。
以下の手順で、Maven2プラグインを導入してください。
- 「Eclipseのヘルプ→Software Updates→Find and Install」をクリック
- 「Search for new features to install」を選択して「Next」ボタンを押す
- 「New Remote Site」ボタンを押して、以下のように情報を入力する。
- 名前:「Maven2 - Sonatype」
- URL:「http://m2eclipse.sonatype.org/update/」
- 作成したリモートサイトを選択して、「Finish」を押す。
なおMaven2プラグインは、SubclipseとMylynに依存している部分があります。
それらのプラグインがインストールされていない場合は、こちらのページにまとめられたリンクから入手してください。
インストールが完了すると、Eclipseの設定ダイアログに「Maven」と言う項目が増えます。
これが確認できればインストール完了です!
なお上の画像にも表示されていますが、Mavenのユーザ設定ファイル(「.m2/settings.xml」)がないと、警告が表示されます。この警告を出さないようにするため、以下のように空の「settings.xml」ファイルを作成しておきましょう。
<settings> </settings>
Eclipseにソースファイルを取り込む
プラグインの準備が完了したら、ShindigのソースファイルをEclipseに取り込みましょう。
Javaプロジェクトの作成ダイアログで、「Create project from existing source」にチェックを入れ、「Shindigソースのルート/java」ディレクトリを選択します。プロジェクト名は任意で付けてください(この画像では「shindig」としています)。
そのまま完了すれば、パッケージエクスプローラにShindigのソースディレクトリが展開されます。これでソースコードの取り込みは完了したのですが、このままではビルドが成功せず、いろいろなエラーが表示されます。ビルドを正しく行うために、次のステップに進みましょう。
Maven2プラグインの設定
現在表示されているエラーを取り除き、ビルドと実行を可能にするため、プロジェクトを右クリックすると表示される「Maven」メニューから、以下のサブメニューを選択してください。
- 「Enable Dependency Management」・・・Maven2を利用した依存性管理を有効にします。
- 「Enable Nested Modules」・・・プロジェクト内に入れ子になったMaven2モジュールを読み取り、有効にします。
- 「Download Sources」・・・依存関係にあるライブラリのソースコードをダウンロードし、デバッグ時のステップ実行を可能にします。
以上の手順が終われば、Shindigで使用されているMaven2のプロジェクト設定(pom.xml)を用いてプロジェクトがセットアップされ、依存関係やソースディレクトリが変更されます。
パッケージエクスプローラで見たプロジェクトの概観は以下のようになり、ビルドエラーも解消するはずです。
まとめ
今回はここまで。ソースコードのビルドは全て成功しました。ここまでくれば、Eclipseの機能をフルに活用して、Shindigのソースを読んでいけるはずです。
次回は、ShindigをEclipseからデバッグ実行し、ソースコードレベルでステップ実行するための手順をお話しします。
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