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クライアント(ブラウザ)もサーバも同一言語で書ける haXe を使ってみる(7) - haXe の開発環境

タグ: haXe

どうも、あかさたです。前回haXe で Flash クライアントを開発する際の注意点紹介しました。今回は haXe を活用するための開発環境を紹介します。

概要

開発で特定の環境やプログラミング言語の採用を決める場合、その環境や言語のそのものの技術的要因も重要なのですが、開発環境を含めた周辺状況も重要な情報となります。本記事では、haXe の開発環境を中心に、周辺状況を簡単に紹介します。

haXe の開発環境

まず、vi 派なら問題ありません。haXe 用の文法ファイルが公開されています。その他数多くのエディタに対する文法ファイルが公開されています。いつものエディタ、いつものやり方で開発を進めることができます。(emacs 用の設定ファイルはこちらです。)

しかし、haXe は静的な型を持った言語です。どうせなら IDE を使ってコード補完機能を活用しながら開発を進めたいものです。しかし、少し前に Eclipse 用のプラグインは開発が中断してしまいました。

幸い、SharpDevelop の Flash 対応版である FlashDevelop の haXe プラグインが出ています。本記事もそれで書いているのですが、軽い上にコード補完もそれなりに動作していてかなり調子がいいので、これを紹介します。

FlashDevelop のインストール

ここでは WindowsXP SP2 を対象にインストール方法を紹介します。まずは FlashDevelop をダウンロードしてください。私は原稿執筆時点(2008/3/21) 3.0.0 Beta6 をダウンロードしました。

FlashDevelop インストールはインストーラに従ってインストールしてください。Windows Vista に FlashDevelop をインストールする場合、FlashDevelop そのもののインストールは問題なく行えるのですが、haXe プラグインのインストールに手間取るかもしれません。詳細は後述します。

haXe FD(haXe の FlashDevelop 向けプラグイン)のインストール

haXe FDのインストール方法は簡単です。以下のコマンドを実行してください。

「実行するコマンド」

haxelib install haxefd
haxelib run haxefd [path-to-flashdevelop]

前述の通り、Windows Vista では問題が発生してインストールをすることができません。具体的には Windows Vista では UAC とProgram Files フォルダへの書き込み権限で問題が発生します。FlashDevelop を Program Files フォルダ以外の場所にインストールするか、書き込み権限をゆるめてから、UAC を解除するか管理者権限で上記のコマンドを実行する必要があります。

上記をインストールして、FlashDevelop を起動すると、haXe プラグインの機能が追加されていることがわかります。試しに、メニューの[Project]-[New Project…]を実行してください。haXe プロジェクトの新規作成を開始することができます。プロジェクトのプロパティのコンパイラオプションでメインクラスの指定などを行ってやればコンパイルも実行も FlashDevelop 上で行うことができます。

Xcode 向けのプラグインもあると言うことなので、haXe におけるコード補完は結構使える状態にあると言うことではないでしょうか。詳細はこちらを参照してください。

haXe の周辺状況

IDE があるので、開発はスムーズに行えることがわかりました。環境がそろっていることがわかれば、ライブラリなどが充実しているかなどが気になります。こちらを参照すると、さまざまなライブラリがあることがわかります。GUI やゲーム系のライブラリが強いようですが、O/R マッパーなどもあり、必要なものは大体そろっているようです。

他にも、少し面白いのが、haXe Video というオープンソースの FLV ストリーミングサーバです。こちらからソースコード(実行ファイルを含む)をダウンロードして、バッチファイルを実行するだけでストリーミングサーバを立てることができます。

haXe プロジェクトは開始されてから 2 年半しか経過していませんが、周辺ではさまざまな開発が進められているようです。

まとめ

以上、haXe の開発環境と周辺状況を紹介しました。ここまで、この連載では Flash や JS の資産を使えることと、開発環境が揃っていること、haXe を使ったコードがたくさんあることを紹介しました。haXe は既存資産と整合性をとりながら、それほど大きなリスクを伴わずに導入できるということを書いたつもりです。

さて、これまで数回にわたって haXe を紹介してきました。次回からは、しばらく haXe を離れてクライアント一般の技術か Rails などのサーバサイドの話題を紹介したいと思います。それでは!

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執筆者紹介

あかさた

あかさた

未踏(2006年度下期)でWeb上で動作するモデリング環境 Kodougu の開発をしてました。こちらでもブログを書いています。

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