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未踏ソフトウェア創造事業体験記(4) - 成果報告編

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どうも、あかさたです。未踏ソフトウェア創造事業体験記(4) - 成果報告編です。前回は、未踏ソフトウェア創造事業の開発期間中何をしていたのかを紹介しました。今回は、未踏の成果報告について紹介します。

成果報告会の準備

未踏ソフトウェア創造事業には、未踏の期間中の成果を発表するための最終成果報告会があります。成果報告会は、必ずしも公開で行う必要はないようですが、千葉 PM 配下のプロジェクトは成果報告会を大きな会場で著名なゲストを呼んで行うことで知られています。成果報告会に向けて、以下のような作業を行いました。

  • 日程と会場の決定
  • 当日のタイムテーブルの決定
  • ゲストの決定
  • 発表の作成
  • 宣伝

少し議論になったのは、日程を金曜日にするか土曜日にするかでした。私は、サラリーマンの参加しやすさから土曜日が良いかなと考えていたのですが、この成果報告会のメッセージ性を考えて、金曜日に決定しました。このメッセージについては、下記コラムを参照してください。

コラム - 土曜の世界を金曜に

千葉 PM によると、未踏の役割の一つに、土曜の世界を金曜に持ち込むということがあるそうです。どういうことかというと、勉強会とかオープンソース開発とか、技術系で「楽しいこと」「新しいこと」というのは、夜や土日にビジネスとはあまり関係ないところで行われます。新しいことを始めるには、この土曜の世界というものは欠かすことはできません。

未踏のアイディアも往々にしてこの「土曜日」に生まれることが多いのですが、「土曜日」に閉じたままでは、それを世の中に広く役立てていくことができません。もちろん、こういう事例(Ruby)もあるので、土曜日の世界のまま世の中にインパクトを与えることができないとは言いませんが、OSS でさえ、その多くは平日の世界に持ち上げることで評価されています。

とはいえ、「土曜日」の人やプロダクトを「平日」の世界に引き上げることは大変難しいことです。未踏はその一端を手伝えればよいと考えているわけです。このため、未踏の成果報告会は「土曜日の楽しい技術イベント」ではなく「平日の仕事モード」を目指し、金曜に開催しました。

# 気がついたら、私の発表がトリになっていました。ちょっと緊張。。。

ゲストスピーカ探しと発表の準備

会場、日程、時間枠などが決まると、あとはやることは二つです。一つは発表内容を決めること、もう一つはゲストスピーカ(成果報告一つにつき一つ関連するゲスト発表を入れるという方針)を探すことです。

未踏で開発しているソフトというのは、未踏であるがゆえに「役に立つ機能」と「役に立つかどうかわからない実験的な機能」を持っていることが多いです。それゆえ、未踏の成果報告会といえども、開発した機能のすべてをプレゼンテーションしてしまうと、「何に役に立つのかよくわからない」発表になってしまいます。成果報告会ではテーマを絞って発表しなくてはなりません。

私は「コミュニケーションで役に立つモデリングツール」として発表することにしました。Kodougu には、メタモデリング機能など他の特徴もあるのですが、時間の都合もあるので泣く泣くカットしました。実際、発表時間は採択者間での取り合いになりました。やはり未踏に出すくらいですから、採択者の皆さんは目立ちたがりが多いのです。

ゲストスピーカの選択基準としては「平日の世界で活躍しているプロ」という観点を重要視しました。オブジェクトの広場に相談したところ、モデリングを業務で使っている方が助っ人が来てくださることに決まり、ゲストスピーカ探しは楽に済んでしまいました。

準備は順調に進んでいたのですが、本番が近付くにつれ、途方もない逆風が吹き荒れていたことに気がつきました。成果報告会の日程が XDev と重なってしまったことです。不運としか言いようがないのですが、観客動員にかなりの影響を与えてしまいそうです。さらに、文字通りの風が・・・つまり、台風がやってきました。はたして、成果報告会はどうなってしまうのでしょうか。

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執筆者紹介

あかさた

あかさた

未踏(2006年度下期)でWeb上で動作するモデリング環境 Kodougu の開発をしてました。こちらでもブログを書いています。

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